牧場について

地域と共に歩む農業へ

『ジェイファームシマザキ』は道東の根室管内にある別海町の西部、弟子屈町に近接するところにあります。

戦後の昭和23年、戦地から引き上げた先代がこの地で農地開拓を進め、
まだ木々が生い茂る草地で木の伐採や炭焼きを開始しました。
オホーツクの乾燥した広大な草地を生かし、前身の『島崎牧場』として近隣農家と共に別海町の酪農を築いてきました。

その後、約40haあった『島崎牧場』を引き継ぎ、酪農を行いながらも、流通業に関しては何でも他人に任せてしまう姿勢に矛盾を感じ、搾乳から肉牛飼育、流通、販売など畜産業に関わる仕事がしたい、と自分の農場で行うようになりました。

時が経ち経営難や高齢化による周りの農家の離農が進んだことで、その土地を引き受けざるを得ない状況になります。農家を守り、農家を生かすことの重要性を感じ、2戸1法人として平成17年『ジェイファームシマザキ』を設立しました。

現在では5戸の農場を引き受け、約300haの土地で乳牛約500頭、肉牛約60頭を飼育し、酪農、肉牛生産(繁殖・育成・肥育、販売)、食品加工、コントラクター事業(牧草の生産・管理)、飲食店など多角的な経営を行っています。肉牛では、和牛とホルスタインのハーフ和牛を『しまざき壮健牛』として日本各地に販売しているほか、直営店として『牛肉本舗「くろ」』を展開し地元や観光客の方に提供しています。

今疲弊した酪農界の流通や販売を改革するべく周辺農家、他産業と連携をして、過疎が続くこの町の酪農を守り、地域の再生を掲げ挑戦し続けていくことが『ジェイファームシマザキ』の目指すべき方向です。